北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、1月から北朝鮮当局に拘束されていた米大学生オットー・ワームビア氏が同日、平壌で国内外の記者と会見したと報じた。
同通信によると、ワームビア氏は羊角島(ヤンガクト)国際ホテルの従業員エリアから、政治スローガンを剥ぎ取るという「極めて重大な犯罪」を犯したと告白。目的は「朝鮮人民の闘争精神と情熱をくじくこと」だったという。
ワームビア氏によると、彼に犯罪をそそのかしたのはキリスト教会関係者のシャロン・ウェブという人物は、「共産国家は政治スローガンで人々を結束させる」と語りながら、「北朝鮮の重要な政治スローガンを一つ取って来れば、それを自分の教会堂に『戦利品』として掛けておく」と、そそのかしたと語った。
さらに「スローガンをなくして北朝鮮の人々の団結と情熱を弱化させ、西側によってこの国が侮辱されるのを見せつけなければならない」と述べたと明かした。