HOME > 連載 > 高英起の無慈悲な編集長日誌 > 新聞記者の「かまとと」が拉致問題の解決を遅らせる 2016年02月28日 | 拉致 知っているのに知らないふりをすることを「かまとと」という。うぶに振舞う女性に対して使われることの多い言葉だが、最近では日本人拉致問題の記事を書く記者たちに、最も当てはまっているように思える。 北朝鮮は12日、日本が対北独自制裁を決めたことに反発し、拉致被害者などに関する包括的な調査を全面的に中止すると宣言。これを受け、主要各紙は社説で怒りの声を上げたが、私が目を通したものは一様に、ピントがズレていると言わざるを得ないものだった。 たとえば、朝日新聞の社説はこのように書いている。 12