米国が、北朝鮮の核問題をめぐる中国の提案に対して否定的な反応を示したと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が18日、報じた。
RFAによると、中国の王毅外交相は朝鮮半島の非核化問題と平和協定の締結問題を同時に交渉しようと提案。これに対して米国務省のカティナ・アダムス東アジア・太平洋担当報道官は「非核化が米国の最優先事項に残っている」と、従来通りの姿勢を明確にした。
また、アダムス報道官は「米国は、平和的な方法で朝鮮半島の非核化を達成するという共通の目標と関連して、北朝鮮を除く5つの6カ国協議参加国との密接な接触を継続している」と述べた。
これに先立ち、韓国外務省のチョ・ジュンヒョク報道官は18日、定例記者会見で「北朝鮮が挑発を中断して、真の非核化の意志を示すことが優先されるべきだ」と主張した。
今回の提案に対して、一部からは、国際社会の強まる対北制裁に中国が参加しないための布石づくりだとの指摘がある。いずれにせよ、米韓が同意することは難しいと見られている。