金正恩第一書記の恐怖政治が続くなか、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の首脳部が生き残るために、正恩氏の顔色を伺いながら盲従しているという分析が出た。
韓国国防省情報本部の関係者が作成した報告書「北朝鮮、金正恩政権の軍部統制研究」は、北朝鮮の軍人や党・政府幹部や貿易関係者、脱北者を対象としたインタビューを通じて、最近の北朝鮮軍の状況について次のように分析した。
●金正恩氏の恐怖政治によって北朝鮮軍は、正恩氏の指示を待つだけの集団になっている。 ●金正恩氏が、張成沢(チャン・ソンテク)氏や玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏、李永吉(リ・ヨンギル)氏、李ヨンホ氏など、表に出ていた指導層を次々とを粛清・処刑する中、最高指導者への忠誠心ではなく、生き残るために盲従する空気が蔓延している。 ●金正恩氏が、軍部の影響力を縮小し、労働党を中心とした統治システムを確立させようとした結果、軍部内の上下の意思疎通体系まで麻痺している。