韓国政府は16日、北朝鮮当局が外貨稼ぎのために中国や東南アジアを中心に展開する北朝鮮レストランに、韓国人が訪れることを自粛する勧告を出した。
北朝鮮レストランの収入が、核開発やミサイル開発に使われる可能性があり、それを防ぐためだという。先日の開城工業団地の操業停止と同じく、北朝鮮の外貨流入を遮断する目的だ。
(参考記事:韓国政府「北朝鮮レストラン利用自粛令」…効果には疑問符)この北朝鮮レストラン、通称「北レス」は中国のみならず、東南アジアを中心に展開されている。日本には存在しないせいか、各国の北レスを渡り歩いたり、通い詰める熱狂的な日本人ファンもいる。
筆者も、中国やカンボジアの北レスを訪れたことがあるが、ほとんどの客は韓国人客だった。彼らは、観光バスで大勢で北レスを訪れるのだが、その目的は北朝鮮料理ではなく、「美貌の北朝鮮ウェイトレス」たち。
(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発)観光客たちは、北朝鮮ウェイトレスの歌や踊りに拍手し、写真撮影などでも大いに盛り上がる。とりわけ年配の韓国人にとって、今の韓国ではなくなりつつある、朝鮮半島の古風な雰囲気が魅力的に見えるようだ。