中国・北京での海外初公演をドタキャンし、一躍有名になった北朝鮮のガールズグループ「モランボン楽団」。団長の玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏は、同楽団の前身ともいえるポチョンボ電子楽団の。かつてのスター歌手だ。

玄松月

過去には、金正恩第1書記と恋愛関係にあったとも言われていた。しかし、彼女が実は「故金正日総書記の愛人だった」という新たな情報が舞い込んできた。

高ヨンヒ氏が死んだ翌年から交際?

デイリーNKの平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋は語る。

「道(行政区)の複数の党部長級幹部から玄松月氏は将軍様(金正日氏)の寵愛を受けた生涯最後の愛人だったという証言を聞いた」

情報筋によると、玄松月氏が金正恩氏の最初の恋人というのは根拠のない噂話で、金正日氏の愛人だった。そして、この事実を知る幹部たちは、陰で将軍様を非難していたという。

証言によれば、金正日氏と玄松月氏が関係を持つようになったのは、2006年頃。玄松月氏の最も有名なヒット曲「駿馬の乙女」がリリースされた翌年だ。

「将軍様は、万寿台芸術団の舞台俳優だった高ヨンヒへの贈り物として、平壌市中心部に世界1等万寿台芸術劇場を建てたが、彼女が2004年に死んでからは、玄松月氏が当時所属していたポチョンボ電子楽団が同劇場を独占するように便宜を図った。一方、万寿台芸術団は、東の平壌大劇場に追い出されるような形になった」(平安北道の情報筋)

マスゲームに玄松月の歌を入れよ

さらに金正日氏は、2008年の朝鮮民主主義人民共和国創建60周年を祝う「大集団体操アリラン公演」のリハーサル現場で、背景のマスゲームに、玄松月氏の代表曲「駿馬処女」を取り入れよと指示したという。

当時、幹部たちはの間では「(玄松月氏への)将軍様の誕生日プレゼントだ」という言葉が出たという。平壌や地方の幹部らは、「いくら何でも、やり過ぎだ」と非難していたというのだ。

玄松月は、モランボン楽団の団長として昨年12月に北京を訪れた際、肩に小さな星4つが入った大佐階級章をつけていた。これについて情報筋は、「芸術家に過ぎない女性が最近、大佐として楽団の責任を負うことは父(金正日)と深い縁から」と説明した。

さらに、情報筋は正恩氏と玄松月氏の恋人関係を否定する根拠として次のように述べた。

テレビに出ると「将軍様の愛妾」と言われる玄松月氏

「玄松月が金正恩氏の過去の恋人だったら、李雪主氏が彼女をそのままにしておかないはず。モランボン楽団で団長という特別な地位を与えられているのは、金正日氏の過去の愛人だったからだ」

また、ポチョンボ電子楽団には、彼女より優れた歌手がいたが、正日氏の愛人になってからは、朝鮮中央テレビで「駿馬処女」「口笛独身」「未来が美しい」など、彼女の持ち歌が連日放送されるようになったという。

「党幹部や事情を知る住民たちは、テレビで玄松月氏が出てくると、『将軍様(金正日氏)の恋人』『愛妾』と言う。金正恩氏の「最初の恋人」説は根も葉もない噂話だ」と付け加えた。

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