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さて、こうした北朝鮮の懸念が生じる度に「軍部が暴走して、金正恩氏がその圧力に屈した。やはり若い金正恩氏は軍部を掌握しきていないのでは?」と論じられることが多いが、こうした分析は的外れだ。

金正恩氏は2012年に金正日氏がお膳立てした李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長を粛正し、その後も朝鮮人民軍の人事をコロコロ入れ替えたり、軍幹部の昇格・降格を繰り返している。さらに、昨年5月には、日本の防衛大臣にあたる人民武力相の玄永哲氏を無慈悲に粛正するなど、軍部に対する恐怖政治さえも厭わない。

(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射砲」、人体が跡形もなく吹き飛び…

通常、こうしたことが繰り返されれば、軍部からの反発があってもおかしくないが、そうした動きは一切見えない。つまり、巨大な武力を保有する朝鮮人民軍でさえ、金正恩氏には一切逆らえないことを意味している。

そもそも、北朝鮮の監視体制は労働党であろうと軍部であろうと、高級幹部になればなるほど厳しくなり、プライベートな会話すらままならない。ましてやクーデター謀議や、軍部だけで金正恩氏を操ろうなどということは不可能だ。

(参考記事:2016年も「金正恩式恐怖政治」は続く…幹部達の監視体制が強化

金正恩氏と朝鮮人民軍は既に一体化し、そして、金正恩氏が絶対的な最高司令官として君臨している。