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今回は、先月6日の核実験が既に行われたことから、これまでにないパターンと見られている。一方で、昨年には実戦配備には時間がかかると見られているが、潜水艦弾道ミサイルの発射実験を3回行い、うち1回は成功している。いずれにせよ、北朝鮮は核とミサイルをワンセットで捉えながら米国をはじめとする国際社会にアピールする戦略であることに変わりはない。

(参考記事:【動画】北朝鮮、潜水艦ミサイル動画を公開…発射成功が確認される

今後、各メディアは核実験と長距離弾道ミサイル発射について、「米国との対話が狙い」と、いつもながらの見立てを展開する思われる。もちろん、北朝鮮が国家戦略の柱として米国との直接対話を狙っていることは間違いない。

その一方、本欄では繰り返し指摘しているが、今回の核実験とミサイルは中国をターゲットにしているふしがみられる。狙いは、中国からの経済支援を取り付けるというレベルのものではなく、中国を「出口なき核ゲーム」に引きずり込むためだ。核実験が「第一の矢」とすれば、ミサイル発射は「第二の矢」か。

(参考記事:金正恩氏は中国に「核のワナ」をしかけたのか

北朝鮮が、ITUに人工衛星打ち上げ計画を通告した2日、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議で議長を務める中国の武大偉朝鮮半島問題特別代表が平壌を訪問していた。核問題について議論するためと見られるが、もちろん武大偉氏は、長距離弾道ミサイルの発射についてもやめるよう要求するはずだっただろう。

しかし、北朝鮮はその当日にミサイル発射を通告。