北朝鮮に長距離弾道ミサイルを発射する兆候があることを受けて、日本政府は28日夜、自衛隊に対し、ミサイルを迎撃するための破壊措置命令を出した。政府は破壊措置命令の公表はしていないが、主要マスコミが29日、関係筋の情報として報じた。
より具体的な発射の動きが出た場合、自衛隊は、海上自衛隊のイージス艦から発射される迎撃ミサイルと、航空自衛隊の地上配備型のパトリオット(PAC3)で迎撃態勢を取るものと見られる。
中谷元(げん)防衛相は29日の閣議後会見で、破壊措置命令を公表しないことについて「手の内を明らかにすることによって、支障がでてくる場合がある。我が国の手の内を明らかにすることなく、いかなる事態にも対応できるよう対応を取っている」と説明した。