朝鮮中央テレビも「皆が非常なる愛国の熱意を抱き、電力問題解決のための闘争に立ち上がろう」という番組を放送している。(動画、外部リンク)しかし、そもそも電気がなければ、放送すら見られない。「電力不足」どころか「電力不在」とも言うべき状態だ。
しかし、新年の辞での言及をきっかけに、社会全体が電力不足解消に向けて動き始めている。
平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、中央からの「電力問題解決に全党的、全国的に力を入れよ」との指示が下り、各機関、企業所では積極的に動き始めた。
これによって、影響で発電所、配電所などで必要とする交流接触器、自動開閉器など電気関連の設備が中国から大量に輸入されている。これは、中央の「平壌、東平壌、北倉(プクチャン)の各火力発電所の老朽化した設備を整備、補強せよ」との指示によるものだ。今年に入ってからの数週間で、3万ドル(約356万円)分が輸入されたほどだ。