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入居が始まったのが晩秋から初冬にかけての季節だったため、電気や灯油がなくても薪で暖房できるように改造する工事をする暇もなく、冬がやって来てしまった。15年ぶりと言われる大寒波の到来で、住民たちは「凍え死ぬ人が出るんじゃないか」と心配しているという。

暖房がないだけでも、とてつもない欠陥マンションだが、人々が入居を躊躇うのには他のも理由がある。

2014年5月、市内の平川(ピョンチョン)区域の23階建てマンションが突然崩壊し、多くの死者を出す大惨事となった。それからというもの、高層マンションに住むのを嫌がる人が増えているという。未来科学者通りの高層マンションは、金正恩氏の指示からわずか1年半で完成しており、手抜き工事を疑う人も多い。

電力不足も、人々が高層マンションから足を遠のかせる理由の一つだ。