「2004年に46人だったラオス経由でタイに入国する脱北者が、2010年には2482人に達し、現在も年間2000人前後にのぼる」
タイ政府は2011年以降、入国した脱北者の数を発表していないため、局長の証言は非常に貴重だ。ちなみに韓国統一省の統計では、2015年に韓国に入国した脱北者は1277人に達する。
局長は「問題を解決しなければ、脱北者が増え続け、タイにとって長期間の重荷になる。ラオス政府と協力して、この流れを食い止める必要がある」と述べた。
しかし、ナタトーン局長は「難民地位協定などは、拷問や死に直面するおそれのある人の送還を禁じているため、脱北者を北朝鮮に送還することはできない」とも述べた。