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昨年12月末、対南工作や南北対話業務を行う朝鮮労働党統一戦線部部長の金養建(キム・ヤンゴン)書記が交通事故で死去した。後任について、北朝鮮の公式アナウンスはないが、偵察総局長だった金英哲(キム・ヨンチョル)氏(70才)が、統一戦線部長に昇進したと見られている。

金英哲氏は、2010年の天安艦沈没、そして同年の延坪島砲撃事件を主導した「強硬派」と知られている。はたして、金英哲氏とはどんな人物なのか。

デイリーNKは、北朝鮮人民武力省で対外事業局副部長を務め、金英哲氏を身近から見たという脱北者同志のチェ・ジュファル会長(元朝鮮人民軍上佐)から話を聞くことができた。

「金英哲氏は非常に聡明な人物だった」

Q.金英哲氏とは、いつどこで知り合ったのか。

チェ会長(以下:チェ):1980年半ばから1995年まで、金英哲氏の様子を見ることができた。彼の具体的な情報については、彼と同じ部門で10年以上勤務したノ・スンイル大佐が、私が所属していた人民武力省対外事業局にやって来たことによって知り得た。

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