核実験のような定点観測をメインとする情報収集では、電波傍受を「オモテ芸」とする情報本部は、内閣衛星情報センターの後塵を拝するのだろうか。
一般に日本の衛星情報活動の萌芽は、1998年の「テポドン・ショック」であったとされている。
日本列島上空を飛び越えた「テポドン1号」にショックを受けた政府は“独自の情報”を得るため、戦後長らく禁忌とされてきた偵察衛星保有を閣議決定。2001年には「情報収集衛星」という名の偵察衛星を運用する内閣衛星情報センターを、内調の一部局として発足させた。
だが、ある民間研究者によれば、その萌芽はさらに10年以上遡るという。