朝鮮半島ではイカ漁の季節を迎えている。北朝鮮の東海岸は、去年春までイカの大漁で「イカラッシュ」とも言うべき好景気に沸いていた。
しかし、当局による小型漁船の出漁禁止と中国への漁業権売却で、多くの漁師が仕事を失い、市場や駅でイモを売ったり、炭鉱に働きに出たりして生計を立てざるをえない状況だ。
つまり、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)や政府機関所属の大型漁船や中国漁船が、海の利権を独占している。さらに、その影響は、北朝鮮住民だけでなく、軍事境界線の南側の韓国側にも及んでいる。
韓国の地方紙「江原道民日報」によると、江原道(カンウォンド)の環東海本部は韓国海洋水産開発院に依頼して調査を行った。