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ここ(韓国)では犬肉スープのことを補陽湯(ボヤンタン)もしくは補身湯(ボシンタン)という。北朝鮮でも補身湯(韓国では主にこう呼ぶ)という言葉を使うことは使うが、「タンコギグク(犬肉スープ)」と呼んでいる。

北朝鮮でも最初は「ケコギグク(犬肉スープ)」と呼んでいたが、外国人が「犬醤屋」と書かれた看板を見て嫌悪感を見せたという話が出回ってから、金日成が名前を「タンコギグク」に変えるよう「方針」を下し、1985年ごろから呼び方を変えるようになった。

北朝鮮では苦難の行軍(1990年代半ば)以前は、多くの家で三伏のうち1日、タンコギグクを食べていた。

北朝鮮の人たちはタンコギがどれほど好きなのかと聞かれたら、筆者は「2人で食べていて1人が死んでも気づかないほどおいしい味」と本当に答える。韓国に来て周囲の人がすすめてくれた美味しい料理を何度か食べてみたが、北朝鮮で食べたタンコギほど美味しく力になるものはなかったと思う。

タンコギはスープ以外に、茹でて食べたりロース煮、モツ炒めなどにして食べる。

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