出張にやってきた北朝鮮の幹部をよく接待するという中国朝鮮族のビジネスマンは「なぜあそこまでマグロを食べたがるのかが理解できない」と首を傾げてつつ「北朝鮮の人民は市場で商売してその日暮らしをしているというのに、マグロ三昧とは情けない」と批判した。
水産業に力を入れている金正恩政権下で、魚を食べることは「政治的に正しい」が、高価なマグロを輸入することは「政治的に正しい」とは言えないだろう。
前述のビジネスマンは「マグロの刺身は日本から取り寄せたと聞いたが、北朝鮮庶民からすると想像できないほど効果だ」「マグロと言えば日本の名物だが、なぜ経済制裁中の日本のものが入ってくるのかはわからない」と疑問を呈する。しかし、マグロは日本だけのものではない。