崔氏を知る人物によると、北朝鮮一のブランド好きで派手な生活を好むタイプとのこと。こうした人間性なのか、度重なる不正事件を引き起こし、1994年と2004年に革命化(思想教育)処分を受けた。それだけでなく、権力を盾にして美貌の芸能関係の女性を性の玩具にするなどのスキャンダラスな醜聞に濡れたことすらあるのだ。
(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)また、金正恩体制に入ってからは、今回を含めると二度も動静が消えている。いずれも何らかの処分を受けたという見方が強いが、今回も復帰したことから実に浮き沈みの激しい政治家だ。反面、粛清の嵐が吹き荒れている北朝鮮のなかでは、実にしぶとい政治家ともいえるだろう。
そんな崔氏は、金正恩氏の特使や代表団団長と中国や韓国へ送り込まれたが、目立った成果を収めたわけではない。結局のところ、先代から金日成一家に仕えたという「親の七光り」だけで、生き残っていくしかない。