同氏はまた、北朝鮮に核やミサイルの開発を中止させるためには朝鮮戦争の休戦協定が平和協定に移行され、北朝鮮と米日韓の間に外交関係が樹立される必要があるが、米国がこれを拒み、「頑なに、(北朝鮮の)政権交代を起こそうとしている」と指摘。さらに、すでに対北制裁が行われているのに何ら成果を上げてこなかったことに言及し、「いかなる制裁も、それ(北朝鮮の核開発)を停止させることも、せめて遅らせることさえ出来ない」と述べている。
スプートニクはこのインタビューを、「米国は制裁の強化を求め、北朝鮮との対話を拒否している。このようなアプローチに対し、北朝鮮が新たな核実験で対抗したとして、それは驚くに値することだろうか」とのまとめで締めくくっている。
ロシア科学アカデミーは、ロシア国立の最高学術機関。スプートニクもクレムリンの強い統制下にあると言われ、ヴォロンツォフ氏の見解は、ロシア政府の立場を代弁したものと見ることもできる。