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現地の医療事情に詳しい情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、首都ダル・エス・サラーム市内には北朝鮮経営のクリニックが4ヶ所あり、そのすべてでQMRAを使用している。医師は、血液を採取することなく、1、2分で癌、不妊、体内の毒素の状態など、ありとあらゆる病気がわかると豪語し、あたかも病気になったかのごとく診断を下して医薬品を高値で売りつけているというのだ。

「シティズン」紙の昨年12月28日付の記事によると、公立病院の医療水準が低いタンザニアでは、一時は「迷信」として退けられていた伝統医学が脚光を浴びている。伝統医学を扱うクリニックが急増しており、新聞、テレビやSNSでもPRを行っている。

この「診断と治療」は、次のように行われる。

市内のムウェンゲ地区に住むジェローム・スングラさんは、慢性の腹痛に悩まされている婚約者を伝統医学クリニックに連れて行った。医師は「この機械は中国から輸入したものだが、政府の承認を受けていないので、摘発を恐れて密かに使っている」という宣伝文句とともにQRMAによる診断を勧めた。

彼女は診断を受けることにした。センサーを握って1分後、ビタミンEの欠乏とホルモンバランスの異常が原因だとの診断が下された。