今年も日本の各地で行われた成人式が荒れたようだ。一部とは言え、ヤンチャな若人や暴走族が、派手にデコレーションされた自慢のバイクで成人式に乱入し、酒を飲んでは、無法の限りを尽くすーーこうした風景は良くない意味で成人式の風物詩となりつつある。
暴走族という極端な示威行動はさておき、古今東西、バイクは若人にとって憧れのアイテムだ。北朝鮮でも、「デザインが格好いい」という理由で、ヤマハをはじめとする日本製バイクは憧れであり、「富の象徴」だった。
さらに、トンジュ(新興富裕層)の子弟たちは、自分たちを誇示するためにバイクに乗り始めた。昼夜問わず騒音をまき散らして町中や村中を爆走する彼らは北朝鮮版「暴走族」とも言える。
バイク雑誌の表紙を飾るジェンキンスさん
北朝鮮とバイクについて考えているとふと思い出したことがある。拉致被害者の曽我ひとみさんの夫であるチャールズ・ジェンキンスさんだ。