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平安北道の北朝鮮軍関係者によると、兵士たちは「水爆一つで全部吹っ飛ばせるのに、なんでこんな訓練をやらなければならないんだ」と訓練に身が入らない様子だった。

指揮官たちは「本当に水爆なんかあるのか」「あんなことをされては、現場の空気が悪くなって、訓練がやりにくくてしょうがない」と当局のやり方を批判しているという。

北朝鮮の人と言えば、当局の過激なレトリックを用い、目をつり上げて韓国、米国、日本を激しく非難するというイメージを持つ読者が多いだろうが、実際は金正恩政策の政策に関心を示さず「自由に金稼ぎさえさせてくれればいい」とか「どうせお上なんてろくなことをしないのだから、余計なことをしてくれるな」との考えを持った人が多い。

特に「市場(チャンマダン)世代」と呼ばれる若者は、国や金正恩氏に対する忠誠心も関心も極めて低い。興味があるのは、豊かな消費生活や韓流ドラマだ。中には「韓流スターに会いたいから脱北したい」と思う若者すら存在するという。

巨額の予算を投じて核実験をやったのに、今後予想される国際社会からの厳しい対応で経済が悪化でもすれば、人心は更なる離反は避けられない。危機感を煽って国内の一体感を高めるやり方は、2016年を生きる北朝鮮の人々にはもはや通じないのだ。