スノーボード界の「生ける伝説」ノルウェーのテリエ・ハーコンセン選手が、北朝鮮を訪れることになった。

ニューヨークに本社を置く北朝鮮専門旅行会社「ウリ・ツアーズ」によると、同社とスノーボード専門誌「スノーボード・マガジン」がコラボした馬息嶺(マシンリョン)スキー場のスノーボードツアーに、テリエ・ハーコンセン、ダン・ライダール、マイク・ラヴルスソの3人のプロボーダーが参加する。

ツアーは、まず北京から空路で平壌を訪れる。平壌市内を観光後、ヘリコプターで馬息嶺に向かい、4日間スノーボードを楽しむという。全日程は、7泊8日で交通費、宿泊費、食費込みで2400ドル。プロボーダーと一緒に回るツアーということもあり、既に申し込みは締め切られている。

参加するプロボーダーのなかでも、ハーコンセン選手は、スノーボード・ヨーロッパ選手権で5回に渡って優勝するなど、スノボ界のレジェンドとして広く知られた名選手。同選手が訪朝する裏には、馬息嶺スキー場を世界に宣伝したい北朝鮮当局の意図があるようだ。

北朝鮮は、外国人観光客100万人誘致を目指して、各地で観光開発を進めている。その中でも目玉とされているのが、3000万ドルを投資して建設した馬息嶺スキー場だ。

しかし、北朝鮮当局が進める観光ビジネスは、観光客のニーズよりも、金正恩氏の「趣味」を優先しているとしか思えない観光開発で、どれだけ多くの外国人観光客を誘致できるかは未知数だ。

一方、観光客誘致のネックの一つだった「高額なツアー代金」が、相対的に安くなっていることに、北朝鮮の「本気度」がうかがえる。

ウリ・ツアーズ主催で、中国最大のLCC(格安航空会社)春秋航空の上海平壌線を利用した日帰りツアーは、500ドル(約6万円)で参加が可能だ。また、ヤング・パイオニア・ツアーズ主催の中国丹東発の平壌ツアーは、2泊3日で445ユーロ(約5万8000円)と、従来に比べるとかなりの安値になっている。

    関連記事