北朝鮮の金正恩第1書記が1日、今年の施政方針に当たる「新年の辞」を肉声で発表した。朝鮮中央テレビが午後12時30分(平壌時間で午後12時)から29分間中継した。金正恩氏は執権2年目の2013年から、新年の辞を肉声で発表している。
正恩氏は新年の辞で、「今年は朝鮮労働党第7回大会が開かれる意義深い年である」とし、「第7回党大会を勝利者の大会、栄光の大会に輝かさなければならない」と強調した。
また、今年の課題としては「経済強国の建設に総力を集中して国の経済発展と人民の生活向上に新しい転換をもたらさなければならない」「共和国の政治的・軍事的威力を全面的に強化し、人民が最上の文明を最高の水準で享受するようにしなければならない」と指摘。
国民に向けに慢性的な経済難の克服優先をアピールした。
その一方、対韓国・国際関係では、「祖国統一運動をさらに力強く展開しなければならない」「侵略と戦争、支配と隷属に反対する世界の人民との連帯をいっそう強化し、わが国の自主権を尊重し、われわれに友好的に遇するすべての国との友好・協力関係を拡大、発展させていく」としている。
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