国連は、儒教的で男性本位な北朝鮮社会において、女性の人権が著しく傷つけられていることを問題視している。先般の国連決議の基盤となっている「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)は、北朝鮮における女性の人権状況と関連し「女性や少女は人身売買の被害を受けやすく、また、性的取引及び売春への従事が増加している」と指摘している。

北朝鮮国内ですらそうなのだから、中国で不法入国者とみなされ、強制送還の恐怖に怯える脱北女性たちはなおさらだ。何ら法の保護を受けられない彼女らは、人身売買の格好の標的となっている。

(参考記事:中朝「脱北者人身売買」の実態・・・売り飛ばされる北朝鮮の女性たち
(参考記事:17歳で中国人男性に売られ…脱北女性「まだまだ幼い被害者が大勢いる」

一方、中国での潜伏生活の糧を得るため、あるいは自分や家族をかくまってくれる脱北ブローカーへの報酬を払うために、仕方なく売春に従事する女性も多い。中国当局により強制送還されれば、北朝鮮ではいっそう過酷な運命が待っているからだ。