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中朝貿易の最重要拠点である丹東と、中国東北地方最大の港湾都市である大連を結ぶ高速鉄道が17日に開通したと、中国国営の新華社通信が伝えた。これにより、中朝国境地帯を走る高速鉄道ネットワークが完成した形となった。

今回開通したのは、全長270キロの「丹大快速鉄路」。最高時速は200キロで、丹東と大連を最速1時間45分で結ぶ。今まで、この区間は高速バスを利用するのが一般的だったが、5時間以上かかる上に、大連市内の渋滞に巻き込まれることも多かった。

今回の開通で、大幅な時間短縮が実現した。貨物列車も運行され、丹東大連間の物流がさらにスムーズになる。

また、日本から丹東に向かう際、これまでは瀋陽空港からバスで3時間かけて丹東に入るのが一般的だったが、大連空港からのルートも使えるようになる。大連北駅には、飛行機のチェックインも可能な「シティ・エア・ターミナル」が併設されており、空港行の無料シャトルバスも運行されている。

今回の路線は、中国政府が推し進めている「中長期鉄道網計画」の一環だ。これは2020年までに人口50万以上のすべての都市を高速鉄道で結ぶというものだ。今年9月には中国東北最大の都市、瀋陽と丹東を結ぶ路線と、吉林省の省都、長春と朝鮮族自治州の延吉を経て北朝鮮やロシアとの国境に近い琿春を結ぶ路線も開通している。

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また、中朝国境から北朝鮮を結ぶ高速鉄道計画も以前から取り沙汰されており、中国の対北朝鮮戦略の一環と思われる。