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金正恩氏の言葉は「大会が開催される翌年10月10日」、すなわち「5月から10月に延期」と、捉えられてもまったくおかしくない言い回しだ。

労働党大会が延期となれば大ニュースだ。朝鮮中央通信の記事が配信された直後から、日韓などのメディアが「労働党大会延期か」と報じた。いくら独裁国家の北朝鮮といえでも、36年ぶりの国家行事が、現地指導での一言で変更になるというのは異常だ。

しかし、言うことを聞かない幹部をこれまで無慈悲に粛清・処刑してきた金正恩氏なら、充分にあり得ると思っていたら、午後に奇妙なことが起こる。

朝鮮中央通信は、またもやナマズ工場に関する別記事を配信。今度は、問題となった金正恩氏の言葉と、その後にとってつけたように「大会は5月に開催される」と明記しているのだ。記事が配信された午後というタイミングや、内容から、明らかに「労働党大会延期か?」というニュースに対する否定記事だ。

もちろん、金正恩氏が発した言葉を訂正・修正するわけではなく、さりげなく「誤解を招く言い回しだったので、付け加えました」といったところだろうか。