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今後はモランボン楽団の公演成功を足がかりに、自ら中国を訪問。そして来年5月に開かれる朝鮮労働党第7回大会に、中国共産党の要人、とりわけ習近平国家主席を招請するつもりだったと見られる。

見れば分かるとおり、大型イベントでの行き来がポイントになっている。ズバリ言うなら、若年で経験が乏しく、粛清のし過ぎでブレーンにも事欠く正恩氏には、イベント抜きで政治を動かす知恵も人脈もないのである。

国内でも同様だ。正恩氏は大型イベントに間に合うようにレジャー施設や空港などを整備する「ハコモノ行政」を推し進め、国の発展をアピール。一部の国民に配給の大盤振る舞いを行い、歓心を買ってきた。

その陰で、長期にわたりパレードなどの練習に動員され、あるいは大盤振る舞いの財源を絞り取られる大多数の国民はへきえきしている。最近では来年の党大会に向け、当局による食糧徴発が始まった可能性がある。

「人肉事件」と「地獄絵図」

だが、「へきえき」して済むくらいならまだ良い。

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