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北朝鮮の外貨稼ぎ会社が、来年度の「貿易許可証」をトンジュ(金主、新興富裕層)に貸し出していることが明らかになった。これらの会社は、トンジュから多額の貸出料を取り、当局に差し出す上納金「忠誠の資金」に当てている。

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、貿易許可証の貸出を行っているのは、人民武力省や朝鮮労働党所属の外貨稼ぎ会社だ。トンジュが中国から商品を輸入する際に、輸入額や利益の3割を貸出料としてあらかじめ収めて、貿易許可証を貸してもらう形だ。

年末になると、当局に上納する忠誠の資金をかき集めるために、通常の貸出料にワイロまで要求して許可証を貸し出す。忠誠の資金の額に応じて、当局から得られる貿易許可証の枚数が増えるので、貸し出せる許可証の数も増えてさらに儲かる仕組みになっている。こうして、外貨稼ぎ会社のもとには何もせずに莫大な額の米ドルや中国人民元が転がり込むのだ。