北朝鮮の行政組織で、末端中の末端に位置するのが事務長、班長などの「長」。住民と直接顔を合わせ、便宜を図ると同時に、統制も行うポストだが、金正日時代までは、単なる「パシリ」に過ぎず、不人気職種だった。

ところが最近になって、この「長」が大人気で、実質的な権限は中間幹部を超えるものとなっている。その人気ぶりは、「長」のポストがカネで売り買いされるほどだ。理由は、様々な「供出金」のネコババが可能だからだ。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、清津(チョンジン)市の浦港(ポハン)区域の住民は、人民班長(町内会長)の執拗な訪問に頭を抱えている。

不正があってもワイロでもみ消し

班長は、各家庭を訪れては「現在市内で建設中の青少年文化施設『未来園』の建設費用2万北朝鮮ウォン(約300円、コメ4キロ分)を払え」と催促する。