当局は、女性たちを隔離し治療したと主張するが、医薬品が不足する北朝鮮で治療薬のペニシリンの確保は容易ではない。また、医師も性感染症に関する知識が不足しており、調査や治療にあたって当局が宣伝映画を用意したほどだという。
性感染症の予防にはコンドームが欠かせないが、北朝鮮で医師だった脱北者は「コンドームは見たことがない」と証言している。この医師の脱北時期についてRFAは明らかにしていないので、現在は売られている可能性もある。
また、WHOの資料によると、北朝鮮の避妊器具普及率は69%で、アジア平均の58%より高い。ちなみにこの数値は、北朝鮮の性感染症関連で唯一公開されているものだ。