中国の東北地方では、低気圧が停滞している影響で、先月下旬から大雪が降り続いている。現在、雪の中心は黒竜江省北東部に移ったが、吉林省の山間部では、今も降雪が続いている。

両江道の白頭山観光鉄道の工事現場。雪が降り続く中でも工事が続いていると伝えている(画像:朝鮮中央テレビ11月30日ニュースキャプチャー)
両江道の白頭山観光鉄道の工事現場。雪が降り続く中でも工事が続いていると伝えている(画像:朝鮮中央テレビ11月30日ニュースキャプチャー)

中国気象局の予想によると、積雪は10センチから多いところでは35センチに達する見込み。雪の影響で、吉林省、黒竜江省の高速道路は通行止めになったが、それ以外の被害は報告されていない。

北朝鮮は既に氷点下

一方、川を挟んで中国と向き合っている北朝鮮で、降雪による大きな被害が発生していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

両江道(リャンガンド)の情報筋は、「先月27日から28日の間に恵山(ヘサン)で25センチ、雲興(ウヌン)郡、白岩(ペガム)郡では40センチの降雪を記録した。また、28日の恵山の最低気温は氷点下20度まで下がった」と語った。

道内の各地で被害が続出しているが、電話が不通となっており、行政機関は、正確な被害状況すら把握できずにいる。人民班(町内会)では道や線路の除雪に乗り出したが、積雪量が多く、凍結するため、通行再開の目途もたっていない状況だ。

別の情報筋によると、両江道の労働党委員会は「非常対策委員会」を立ち上げ、道内の機関、企業所を休みにし、軍人、突撃隊員、人民班の住民をかき集めて除雪作業に当たらせているという。白頭山観光鉄道の建設労働者も工事の手を止めて除雪に当たっている。

こうした状況のなか、交通事故も多発している。

11月27日には恵山鶏工場(養鶏場)前の坂道で丸太を積んだトラックが横転する事故が発生したが、幸いけが人は出ていない。一方、市内のウィヨン地区では、オートバイが雪道で事故を起こし、2人が死亡した。

今回の大雪は、ただでさえ、その日暮らしを強いられている貧困層の暮らしを直撃している。市場も営業できず商売もできない。となると食料や薪も買えなくなる。また、鉄道の不通により、行商人も休業を余儀なくされている。

恵山の対岸の中国の長白県では、4日の明け方まで雪が降り続くと予想されており、さらなる被害が心配される。

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