「元帥様は、地方の現地視察や軍部隊を訪問する時、いきなりスケジュールにない行動を取ることが多々ある。護衛部隊も苦労していると漏らしていた」
金正恩氏は、いきなり事前のスケジュールにない場所に行ったり、会う予定がない人と「会おう」と、言い出すという。
こうした金正恩氏の行動は、朝鮮中央テレビの記録映画などからもわかる。例えば、現地指導を終えた金正恩氏に群衆が近づこうとする。現場は混乱し、それを収めるために、警護隊員が必死で身体を張ってとめようとする姿も見られる。
さらに、金正恩氏がバスに乗ろうとする際、警護責任者らしき将官が、車両を取り囲む兵士たちを強引に押しのける様子も見られる。
北朝鮮で、最高指導者が出席する行事を「1号行事」と称するが、ある脱北者は「こんな無秩序な様子は、金正日氏の時代にはありえなかった」と語る。