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放送中断のきっかけは、職員による外国映像の横流しだった。中国滞在中の北朝鮮情報筋は次のように語る。

「外国の情報に飢えた特権階級が万寿台テレビの職員に海外映像を要求した。一部職員が、これに応えて外国から取り寄せた未編集の映像をUSBに入れて平壌の特権階級に横流ししていたのだ」

しかし、この事実は保衛部(秘密警察)の情報網にひっかかり大々的な摘発が行われる。多くの職員が逮捕され、首謀者は刑務所送り、または革命化(地方への追放)となり、その家族もすべて平壌から追放された。

さらに同局の制作局は7月に解散に追い込まれる。多数の職員不在で映像編集も出来なくなり、数ヶ月間の放送中断を余儀なくされたのだ。