国連総会で人権問題を扱う第3委員会は19日、北朝鮮での人権侵害を非難し責任追及を求める決議案を賛成多数112、反対19、棄権50カ国で採択した。

この結果をめぐり、北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、北朝鮮外務省スポークスマン名義の談話を掲載した。

談話では「米国の対朝鮮敵視政策の集中的表現であり、人権の政治化、選択性、二重基準(※ダブルスタンダード)の典型的実例である反共和国「人権決議案」をわれわれに対する極端な政治的挑発文書として断固と全面排撃する」と非難した。

朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。

朝鮮外務省代弁人、強圧採択された反共和国「人権決議案」を全面排撃

【平壌11月21日発朝鮮中央通信】共和国外務省のスポークスマンは、第70回国連総会第3委員会で反共和国「人権決議案」が強圧採択されたことに関連して21日、次のような談話を発表した。

米国の操りの下でEUと日本が作成して提出した「決議案」というものは、初めから終わりまで虚偽と詐欺、悪意に満ちた誹謗・中傷で一貫している。 われわれは、米国の対朝鮮敵視政策の集中的表現であり、人権の政治化、選択性、二重基準の典型的実例である反共和国「人権決議案」をわれわれに対する極端な政治的挑発文書として断固と全面排撃する。

今回の「決議案」の主な発起国に出た国々の偽善的正体と嘆かわしい現行人権記録を見る時、それらの国々は他国についてどうのこうのと言う何らのメンツや資格もない。

世界最悪の人権の不毛の地であり、人権蹂躙(じゅうりん)の元凶である米国と避難民に対する非人間的な虐待行為をこととしているEU、そして残虐非道な過去の反人倫犯罪に対して認定も、謝罪も、賠償もしていない日本のような国々から被告席に引きずり出すべきであろう。

このような勢力が反共和国「決議案」の基礎としているいわゆる「資料」というものは、自分の祖国と血肉にすすげない罪を犯して逃げた「脱北者」のような人間のくずが提供した荒唐無稽(けい)な嘘で、その真相はすでに全世界に重ねて明々白々に暴かれた。 他人を謗る前に先ず、現実を自分の目で見なければならない。

まさにそれゆえ、われわれは有象無象のたわごとにのみ耳を傾けず、多くの国の人々が賛嘆し、憧れるわれわれの優れた人権保障制度と人民重視、人民愛の施策が施されているわれわれの人権実状を直接来て見るようにEUの人権担当全権代表と国連の人権高等弁務官をはじめとする関係人物らを招き、人権分野において真の対話と協力をしようという意志と雅量も示した。

にもかかわらず、とうてい納得されない政治的理由といかなる外部的要因を口実にして訪朝を取り消しておきながら、敵対勢力と共謀して反共和国「決議案」を再び持ち出したEUの態度は「人権擁護者」と自称する彼らの本当の胸中が何であるのかを如実に示した。

今回の「決議案」の強圧採択は、わが制度の転覆を狙った米国など敵対勢力のしつこい「人権」謀略策動の本質と不当性を再び赤裸々に示し、米国と西側に縛られて公正さと中立性の原則をすべて捨てた各国連人権機構の無力な真面目だけをさらにあらわにした。

われわれは、人権分野での真の対話と協力を望むが、不純な政治目的の達成のためにわれわれの誠意と協力の意志を意図的に無視し、持続的にわれわれを圧迫しようとすることに対しては絶対に許せない。 政治的混乱と流血の修羅場に変わった中東をはじめ諸国での悲劇的な事態は、「人権」と「民主主義」を口実にして強行される内政干渉を許容した代価がどんなに深刻なのかをよく物語っている。

世界の多くの地域での悲惨な現実は、人権はすなわち国権であり、朝鮮式社会主義制度を転覆しようとするいかなる謀略策動にも強硬対応していくわれわれの立場が最も正当であるということを雄弁に実証している。

米国と西側の操りの下に国連が反共和国謀略舞台に翻弄されている状況の下で、われわれはそれにふさわしい当該の措置を講じていくであろう。 敵対勢力はいくら反共和国「人権」謀略と陰謀策動に悪らつに執着しても、得られるものは何もないということをはっきりと認識すべきである。

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