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北朝鮮の男性は、市場で商売をしたくても中々できない。原則的に企業所に所属、出勤する義務があり、当局から「職場に忠実でありなさい」と指示されているからだ。しかし、いくら職場で一所懸命働いても、月給は5000北朝鮮ウォン(約75円)ほど。コメ1キロがやっと買えるかという水準で、現実の物価とは大きくかけ離れている。

一方、女性は職場という縛りがないことから、相対的に自由に商売ができる。男性より収入が何十倍、何百倍多いのは当たり前だ。経済力に加えて生活力のある女性は、今や北朝鮮経済の主役と断言してもいいだろう。そして、女性の経済力が高まったことは、男尊女卑の色合いが濃かった北朝鮮にかつてない「夫婦関係の変化」をもたらした。

亭主関白の先には餓死の恐怖

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、「最近、男性の間では『妻に優しくすれば家庭円満になる』という認識が広がり、妻の誕生日などを祝う男性が増えている」と前置きしながら、北朝鮮男性の最近の傾向を次のように語った。