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2013 年に張成沢(チャン・ソンテク)氏が粛清された時、同年12月9日付の労働新聞は「張成沢は麻薬を服用していた」としている。張成沢氏が麻薬を常用していたのかは不明だが、高級幹部の間で蔓延する薬物汚染に対する警告だった可能性もある。

「北朝鮮の幹部たちは、脳卒中や心臓発作などの病気のおそれがあるので、非常薬として覚醒剤を数グラムずつ保有している。以前は熊胆(熊の胆:くまのい)や麝香(じゃこう)のような動物薬を保身用にもっていたが、今では覚せい剤や麻薬を持つ。玄永哲の処刑があってから『覚せい剤をやって眠くなったら銃殺される』というジョークもある」(咸鏡北道の情報筋)

こうした薬物汚染について、日本在住の脱北者の朴さん(女性:39才)も「朝鮮人(北朝鮮住民)が薬物に対する罪の意識がないのが一番大きな問題です。もし南北が統一されたら深刻な社会問題になるでしょう」とデイリーNKジャパンの取材に応えた。