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テロの狙いのひとつは、宗教間や民族間の「葛藤」を煽り、その中で強烈な「憎悪」を作り出すことにある。そして、それを残忍なテロに悪用し、「葛藤」と「憎悪」を拡大再生産するのだ。

だからテロと向き合うに当たっては、フランスのオランド大統領が呼びかけたように、冷静さを保つことが重要なのである。

しかし残念なことではあるが、テロによる惨事をむしろ「追い風」に変えてしまうような排外主義が、世界各地に拡散してしまっているのも事実だ。

ネオナチ的な組織が猛威を振るう欧州のみならず、韓国にもそういったグループがいる。

このところ、韓国社会を悩ませているのが、イスラム教や性的少数者にヘイトスピーチを投げつける保守プロテスタント勢力だ。

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その極端に排外的な布教活動は日本を含む海外にも及んでおり、2006年にはアフガニスタンにおいて現地の人々の猛烈な反発を買った挙句、タリバンによる拉致・殺人にまで発展。その余りの無謀さに、韓国世論があきれ果てたほどだ。