駐在員たちは中国の学校に子どもたちを送るが、彼らが長期間の学校生活で知り得た外部社会の知識や、中国人の友人から見聞きしたことの多くが情報を遮断する北朝鮮当局にとっては都合の悪いことばかりだ。
「北朝鮮当局は禁止しているが、中国に長期駐在する北朝鮮駐在員は日常的に韓国のテレビやインターネットを通じてあらゆる情報に触れている。子供たちが帰国後自慢話のようにこういった話しをするかもしれない」(朝鮮族の朴氏)
駐在員の子どもたち、いわば「北朝鮮版帰国子女」が、北朝鮮に帰国してから周囲の友人たちに海外情報などを無邪気に話すことは充分にあり得る。なかには北朝鮮体制にとって極めて都合の悪い情報があってもおかしくない。もし、これが当局に発覚すれば当人だけでなく、最悪の場合、家族全員の責任が問われる。