今回、対空ミサイルの発射訓練を視察したのは、明らかに米韓同盟に対抗してのものだ。韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相と米国のカーター国防長官は2日、ソウルで会談し、北朝鮮の核・弾道ミサイルを先制攻撃で制圧する方策について、突っ込んだ話し合いを行っていたのだ。
対空ミサイルの発射はこうした米韓の動きに対し、「思い通りにはさせない」とのメッセージをぶつけるために行われたのだろう。
しかしそれにしては、労働新聞の紙面から伝わるものが、なんだか“パンチ”に欠けているのだ。
普段の北朝鮮メディアならば、「敵があえてピクリとでも動けば、無慈悲な火力打撃で敵陣を草刈り場にする」とかなんとか、独特のレトリックを利かせて何ともインパクトのあるメッセージを打ち出す。