中国の朝鮮語紙「吉林新聞」によると、第1段階は琿春の開発から始まる。3カ国が国境を接する防川に民俗村、キャンプ場、免税店など建設し、遊覧船を運行する。また、ロシアと国境を接した地域には国際通商区を建設する。そして第2段階では、北朝鮮側に観光地区を造成するというものだ。
この計画は、先週開かれた中国共産党の第18回中央委員会第5次全体会議で、重点対象に選定された。具体的な事業計画は今年末までに決定し、来年から建設を始める。
中国は、1860年の北京条約で現在のロシア沿海州に当たる領土を失い、国境線を15キロ内陸に後退させざるを得なくなった。また、戦前には行き来が頻繁だった中国と朝鮮も、戦後には往来が減ってしまった。交通の要衝だった吉林省琿春は、辺境中の辺境になってしまった。