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国内移動の自由が制限されている北朝鮮で「未居住者」と呼ばれる人々がいる。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮当局が未居住者に対する取り締まりを強化しているという。

つい最近、旅行で中国を訪れた平壌在住の北朝鮮住民はRFAに次のように語った。

「住みづらい農村を離れて金儲けのため、都市部に流れてくる住民がますます増加している。政府は、こうした動きが体制不安につながると判断して『312常務』を総動員して躍起になって彼らを探し出そうとしている」

「312常務」とは党、保衛部(秘密警察)、保安部(警察)、検察所、裁判所など5大司法機関の合同で組織された機関だが、未居住者はなぜ治安機関に狙われるのか。

売春に走る「未居住者」

未居住者とは住民登録されている地域を離れて他の地域で働く人々だ。本来の居住地域を離れているため、現在居住する地域での住民登録は不可能であり自動的に「米居住者」の身分とならざるをえない。