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「指示文には『個人の便宜を図るために、面倒な講演会ノートを廃止する』と書かれていたが、そんな理由を信じる人は誰もいない。指示を知らずに、講演会でノートを取ってしまう人もいるが、当局に呼び出され『なぜノートを取るのか』と取り調べを受ける。情報が外に漏れるのを警戒しているのは見え見えだ」

これまで、講演会ノートが様々なルートで国外に持ちだされ、メディアなどを通じて公開されることが度々起きている。講演会では、海外には知られてはならない内容もあるため、機密保持のためにノートを廃止したわけだ。

「外部に情報を流出させた者は厳罰に処す」という内容の講演会の内容が、外部に流出して報道される有様なので、当局が警戒するのも無理のない話だ。

敵の策動を踏みにじれ

デイリーNKでも、講演会で話された内容について何度も報じているが、ここでは2008年に幹部を対象として行われた「敵の反共和国(北朝鮮)策動を踏みにじり、秘密遵守事業を強化することについて」という講演会の内容を一部抜粋して紹介する。