決められた日までに無理やり完成させるために、工事の手順を無視して「使えない巨大なコンクリートの塊」を作り上げた事例は、枚挙にいとまがない。
建設に10年はかかるはずの煕川(ヒチョン)水力発電所も、故金正日氏の指示で3年で工事を終えたが、手抜き工事で今に至るまでまともに発電できていない。情報筋は「白頭山発電所も煕川と同じ道をたどるだろう」と締めくくった。
実際、発電所の建設技術者や一般労働者のみならず、労働党の幹部まで、発電能力のことではなく、そもそも堤防が水圧に耐えられるか不安という話をしているという。幹部の中には「今後、発電所を任される幹部のクビがどれほど飛ぶかわからない」と話す人もいるという。