北朝鮮が、北東部の核実験場で新しいトンネルの掘削工事を進めていることが明らかになったが、核実験に備えている可能性もあるとして注視されている。
日韓の複数のメディアによると、韓国政府の消息筋が、核実験施設がある咸鏡北道(ハムギョンブクト)吉州(キルチュ)豊渓里(プンゲリ)で、車両や作業員の動きが活発になっており、既存の核実験近くに新しいトンネルの掘削工事が進められていることを明らかにしたという。
北朝鮮は2006年に豊渓里の東トンネルで、2009年と2013年には西トンネルで計3回の核実験を行った。現在、新たに掘られているトンネルは、過去三回のトンネルから若干離れているという。
北朝鮮は9月に、「敵視には核の雷鳴で応える」としながら全核施設の正常稼働を表明。また、同地域で新たな動きが捕捉されていた。
韓国軍当局は、「核実験がすぐに行われる準備ではない」としながら、核実験をちらつかせた神経戦の可能性もあると見ている。