北朝鮮の執権政党である朝鮮労働党の「第7回朝鮮労働党大会」が、来年5月はじめに開かれることになった。1980年10月に開かれた第6回党大会以来36年ぶりの開催となる。
朝鮮中央通信と労働新聞は30日、朝鮮労働党中央委政治局が同日に第7回党大会の招集を決定したことを報じた。労働党大会は、原則的に5年に1回の開催となるが、第6回大会以後は開催されておらず、金正日総書記の時代には一度も開催されなかった。大会の招集は5カ月前に告知することになっている。
朝鮮労働党は北朝鮮の指導政党だが、金正日氏は「先軍政治」を掲げ「党」よりも「軍」を重視。また、国防委員会を通じて政策を決定するなど、労働党の役割は低下していた。金正日氏は、後継者である金正恩氏が公式登場する2010年頃から労働党の陣容を再編しながら軍偏重を見直し、高指導者となった金正恩第1書記も、党重視の路線を引き継いだ。
金正恩氏は、36年ぶりの党大会を開催することによって、朝鮮労働党が北朝鮮の指導政党であることを改めて宣言しながら、権力基盤を強固にする狙いがあると見られる。