北朝鮮の朝鮮中央通信と労働新聞は28日、金正恩第1書記が完工した「科学技術殿堂」を現地指導したことを報道した。

完工した「科学技術殿堂」を現地指導する金正恩氏(2015年10月28日付労働新聞より)
完工した「科学技術殿堂」を現地指導する金正恩氏(2015年10月28日付労働新聞より)

同紙によると、金正恩氏は、科学技術殿堂の各所を見て回りながら「タッチ式コンピュータとプロジェクタをはじめとする各種の近代的な器材を備えておいたのはもちろん、科学技術普及室と閲覧の場所も配合して整えたので、参観者が科学技術の原理と方法を深く体得できるようになった」と満足した。

タッチパネル式の液晶を備えたコンピューターを北朝鮮式では「手接触型コンピューター」と呼ぶ。タブレットPCは「板型コンピュータ」、スマホは「知能型手電話機」と言われるが、一般的には「タッチ」と呼ばれる

科学技術殿堂の俯瞰写真(2015年10月28日付労働新聞より)
科学技術殿堂の俯瞰写真(2015年10月28日付労働新聞より)

現地指導には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏、朴奉珠(パク・ボンジュ)氏、金養建(キム・ヤンゴン)氏、呉秀容(オ・スヨン)氏、趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏、金与正(キム・ヨジョン)氏、馬園春(マ・ウォンチュン)氏が同行した。

朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。

金正恩元帥が立派に完工した科学技術殿堂を現地で指導

【平壌10月28日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党第1書記、共和国国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩元帥が、朝鮮労働党の科学技術重視思想と21世紀のチュチェの建築芸術の尺度が凝縮されている科学技術殿堂を現地で指導した。

金正恩元帥は、鳥かん図の前で解説を聞いた後、科学技術殿堂の各所を見て回り、建設および運営の準備状況を具体的に調べた。

科学技術殿堂を総合的な電子図書館としての使命を円滑に遂行できるように、過去に出版された科学技術図書はもちろん、わが国で収められた最新科学技術成果資料と世界各国の先進科学技術資料を全面的に、体系的に電子図書化したとし、これは誇るに足る成果だと述べた。

基礎科学技術館、応用科学技術館、地震体験室、仮想科学実験室など部門別の屋内科学技術展示場に操作型、感覚型、稼動型の展示物を展示し、タッチ式コンピュータとプロジェクタをはじめとする各種の近代的な器材を備えておいたのはもちろん、科学技術普及室と閲覧の場所も配合して整えたので、参観者が科学技術の原理と方法を深く体得できるようになったと語った。

科学技術殿堂に未来のエネルギー区域、科学遊戯区域などからなった屋外科学技術展示場も立派に建設したと述べた。

中心ホールに地球から打ち上げられる人工衛星キャリア・ロケットの模型を設置したのもよく、太陽光と地熱など自然エネルギーを利用して照明、冷暖房を保障したのをはじめ科学技術殿堂を省エネ型建築物、緑色建築物に建設したのが気に入ると語った。

朝鮮労働党の決心であるなら山岳も移し、海も埋める千万の軍民の底知れない力がある限り、社会主義朝鮮は強盛繁栄の頂上に必ず登りつくようになるという確信で胸がいっぱいになるとし、科学技術殿堂を立派に建設することによってわが党が人民に与えるもう一つの立派な贈物を用意した指揮官、活動家、建設者、支援者に朝鮮労働党の名義で感謝を贈った。

うってつけの場所に全国の関心と支援の中で建設された科学技術殿堂は、科学技術の発展を党と国家の重要な政策と見なし、その貫徹のためのたたかいへ千万の軍民を立ち上がらせているわが党の科学技術重視思想が生んだ貴い結晶体であり、高い科学技術の所有者になろうとするわが軍隊と人民の燃えるような志向と情熱がどんなに強烈なのかを世界に誇示する一大出来事になると力強く述べた。

金正恩元帥は、われわれが労力が余り資材が多いので科学技術殿堂を建設したのではないとし、すべての人々が科学の島であるスッ島を見て回ると科学技術の発展を強盛国家建設の勝敗を左右する重大事に、国の前途とかかわるきわめて重要な事業と見なし、科学技術の発展に大きな力を入れて一貫して推し進めているわが党政策の正当性と生命力がよく分かるであろうと語った。

金正恩元帥は、科学技術殿堂の運営準備をさらに抜かりなくするうえで提起される課題と方途を提示した。

黄炳瑞、朴奉珠、金養建、呉秀容、趙甬元、金與正、馬園春の各氏が同行した。

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