神奈川県相模原市にあるノジマメガソーラーパークは、7億2000万円を投資して建設された。年間想定発電量は約178万キロワット時で、一般家庭約500世帯分の年間使用電力量に相当するという。
北朝鮮は、10月10日の朝鮮労働党創立70周年軍事パレードに20億ドル(約2375億円)を投じたとされるが、この予算でノジマメガソーラーパークと同規模の太陽光発電所が330ヶ所も作れる計算になる。
国際エネルギー機関(IEA)の資料によると、北朝鮮の人口1人あたりの電力消費量は654キロワット時、日本の7753キロワット時の約12分の1だ。韓国統計庁の調べによると、北朝鮮の全世帯数が588万7000世帯(韓国統計庁調べ)であることから、194万7000世帯、つまり約3分の1の電力が賄えたことになるのだ。
一方、金正恩第1書記は、白頭山先軍青年発電所など電力難解消にはそれほど役に立たないが「絵になる」事業ばかりを進めている。確かに発電所の煙は「絵」になり経済成長の象徴のように見えるが、安定供給と経済発展につながる自然再生エネルギーにもっと力を入れた方が、よっぽど金正恩政権の安定に繋がるだろう。