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この予算でマンション2584戸、奉仕網(食堂など)153棟、公共建築11棟を建設したとしているが、単純計算すると1戸あたり360万北朝鮮ウォン(約5万4000円)の建設費用となる。

北朝鮮の一般労働者の月給は、エリートの外貨稼ぎ機関の職員でもせいぜい5000北朝鮮ウォン(約75円)程度であり、100億北朝鮮ウォンは16万6000年以上働いても稼げない金額となる。



北朝鮮がわざわざ総工費を明らかにした意図はどこにあるのか。脱北者のキム・チョルミョン氏(仮名)は「北朝鮮当局が建設費を公開するのは異例」としながら次のように分析する。

「100億北朝鮮ウォンは一般住民にとって天文学的な額だ。数字を公表することによって、金正恩氏がインテリ重視と人民愛を宣伝しようとしているのだろう」

また、北朝鮮で建設事業に従事していた脱北者のファン・グァンボク氏は「清津(チョンジン)市で高級マンションを建設した際、1戸あたり6500ドル(約79万円)の費用がかかったことを考えると、未来科学者通りの1戸あたりの建設費5万4000円はありえない額だ」と述べた。