人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

中国では、90年代まで公開処刑が行われていた。テレビや新聞で予告し、処刑した死刑囚の写真を街なかで公開するなど一種の「さらし首」が行われていた。また、年間の執行件数も1万件を超えるなど「死刑大国」だった。

ところが、国際社会から「人権侵害」との厳しい批判が高まったため、90年代末には公開処刑は行われなくなった。中国政府も、人権状況の改善が国の威信を高め、国家全般の発展に資する判断したからと見られる。

現在、国連では北朝鮮の人権に関する国連調査委員会(COI)が設置され、北朝鮮の人権問題に対する国際社会の追及は日増しに強まっている。報告書では「司法制度の不備」「強制収容所」などと同時に「公開処刑」が人権侵害の実例として挙げられている。しかし、北朝鮮政府は国際社会の要求を突っぱねるばかりで、改善の兆しは見えてこないのが現状だ。